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狸は人に恋してはなりませぬ。 ましてや人が狸を恋うるなぞ、もっての他の皮算用。 なれど、今宵は十三夜・・・ きらびやかな幻想。美しく凛としたお姫様とすずやかで優しい王子様の悲劇的な恋。 でもこの話における登場人物には近代的自我などカケラもない。ので誰も悩まない。 恋が禁じられたらみちゆきを。恋人が怪我に倒れれば妙薬の為に命を賭け、彼が死ぬならすぐに私も。世継ぎが自分を超えれば命を狙い、100歳を超えた老女もあっさりとその命を手放す。 何故ならこれは「おとぎばなし」だから。 そしておとぎばなしだからこそ、狸と人の恋も実るのだ。 ユーモアがふんだんに盛り込まれ、笑える楽しい映画なのに じわじわくる涙をおさえながら見て、ラストシーンの後はとうとうマジ泣きしてしまった。 泣く映画じゃないので、そんな人も珍しいとは思う、が テリー・ギリアム「バロン」ラストシーンでやはり大泣きした私には、この映画はかなり泣きツボだった・・・。 読書好きは誰しもどこかで、夢と現実の境界が崩れることを願っているはずだ。 カミュのカリギュラが 「月が欲しい。自分には月が必要だ。何故ならそれは不可能なことだから。 不可能なことが可能になれば誰しも幸せになれる。 そして不可能なことが可能にならない限り誰もが不幸せなのだ!」と嘆息したように。 鈴木清順はこの映画で、夢を現実に、不可能なことを可能にして見せる。 しかしその上で「これは夢なのだ」と言い放つ。 狸御殿で狸が舞い踊る床がスタジオの灰色のリノリウムのままであったり、立ち木があからさまにセットとわかる、床に置かれたものであったり。彼は現実を夢に差し込んでみせる。これが夢だとわかるように。 夢が美しくあればあるほどそれはかなしく、つらい。 目覚めることが予告された残酷な夢に浸るために人は映画館に行く。 この映画で私たちは「夢にまで見た夢」を見ることができる。 けれどもそれは夢。ひとの世界では十三夜にしか許されない幻なのだ。
by etica
| 2005-05-28 21:12
| movie
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